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「それよりエリカ。なんであんな所に居たんだ!」
ハヤトは話題を変えるように尋ねると
「ハヤトをテレビで見て。居ても立ってもいられなくて。」
ハヤトは照れたように
「シルエットだけじゃねぇか!!」
声が上擦りながら言う。
「でも絶対ハヤトだと思った。」
エリカがそういうとハヤトは真っ赤になり
「それより今は幸せか?」
ハヤトが強引に話を変える。
扉の外には扉に耳をつけて話を聞いていたスパイダーのメンバーは
「お頭あれじゃあモテないよなぁ。」
とヒソヒソ声で話をする。
そんな事も知らない二人は
「今はすごい幸せだよ。ハヤトは?」
エリカがそう言うと
「あいつらといると楽しいぜ!やってる事は世間には受け入れられないし最初は否定していたけど今はあいつらが家族で家族の為ならなんだってするぜ!」
扉の外のメンバーは
「お頭はいいお頭なんだけどなぁ、、、女の子からしたら、、、」
皆ハヤトの事を悪くは言うが信頼関係、家族愛があるからこその冗談で誰も不満はない。
「エリカ!お前も家族の一人だぜ!だからいつでも頼って来いよ!」
ハヤトは一呼吸置いた後意を決したように口を開いた。
女の子に対して口下手のハヤトが言える精一杯の気持ちを。
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