頭脳派カイト

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「遅い!腹減った~!じいやはじいやでカイトを待てって言うし待ちくたびれたぞ!!」 「ほんとだよ~。カイト兄ちゃん遅いよ~。」 周りが次々とカイトを攻める。 「悪かった。」 苦笑いを浮かべてカイトが謝るとじいやが、 「よ~し。そろそろ食べよう。今日はカイトの為に皆で料理を作ったからいっぱいお食べ。いただきます。」 「いただきま~す。」 皆が勢いよく食べ始める。 カイトは皆にありがとうと一礼し、まず近くのスープに手をつける。 「カイト兄ちゃん、おいしい?これは僕達が作ったんだ~。」 一人の男の子がワクワクしながら聞いてくる。 「ありがとう。すごくおいしいよ。皆料理が上手いんだな。」 決して上手くないちぐはぐに切られた具材を食べながら優しく感謝の礼をこめる。 「後、あそこのポテトサラダは女の子達が作って、あのタコ焼きはハヤト兄ちゃんが作って、から揚げとか残りはじいやが作ったんだぁ!!」 と褒められた男の子はとても嬉しそうに話す。 「本当に全部おいしそうだなぁ。」 ポテトサラダに手を伸ばすとカイトは驚いた。 「どぉ??カイト兄ちゃん?おいしい?」 目をキラキラさせて一人の女の子が声をかける。 「えっ!!おっ美味しいよ。ありがとうね。」 なんとか感謝の言葉を口にする。 「ヤッター!!これから毎日カイト兄ちゃんのご飯私達が作るね!!」 カイトはこっそりうなだれた。
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