*第一章*

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「そんな奴この世にいっぱい居るわよ。それにあんたは両目とも正常だしね。動き方とか見れば分かるわ」  もっともな応えに少し落ち込む素振りを見せるが、すぐに立て直す。 「ま、とりあえず当面の目標は、情報集めって事だな。お供しますよ、女王様」  淹れたばかりの紅茶を勢い良く飲み干しながら、フィルは強気な瞳で笑んだ。 「苦しゅうないわ。命をかけてお供しなさい」
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