76人が本棚に入れています
本棚に追加
教室
ある日、僕はいつものように学校に着き、教室へ入ると室内の空気はいつもより重たく、じとっとしていた。
僕は自分の席に着き、隣の女の子に話し掛けた。
でも女の子は僕の話を無視した。
休み時間に仲の良い男の子の友達の所へ行き、話し掛けたがまたもや無視をされた。
僕は悲しくなった。
給食の時間、みんなの机の上には給食があるのに僕の分だけ給食が無かった。
先生に「僕の給食がないです」と言いに行ったが先生にまで無視された。
僕は遂に泣き出した。
そしてそのまま教室を飛び出し、家へと帰った。
家までの帰り道、全速力で走っているのに不思議と汗はかかず、息切れもしなかった。
大きな交差点で赤信号で止まると歩道の片隅に花が供えられてるのが見えた。
それを見た僕は全てを思い出した。
そう思った時には僕の体はふわりと軽くなり、天へと昇っていった。
最初のコメントを投稿しよう!