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若「コイツが変な時間に
電話なんしてきやがるから
思わず二度寝しちまって
結局寝坊したんだよ!!」
桧「はぁ!?お前がちゃんと
アラーム聞いてねぇから
遅刻したんじゃねぇか!」
若「あぁ!?てめぇの電話さえ
なきゃあ俺はちゃんと
起きれたんだよコラ!!」
桧「てめぇ、やんのかコラぁ!」
若「上等だコラぁあ!!」
涼「…はい、そこまでー。
うるさいからおしま、い!」
ゴッ!!
若桧「~~~っ!!」
涼夏によって互いの頭を
ぶつけた俺達のケンカは
あっけなく終わった。
涼夏は桧山と同じ小学校
からの幼なじみ(腐れ縁?)だ。
…思い出したくもねぇ
小学6年の夏のあの日。
多摩川から逆立ち歩きで
鎌倉まで行くっつー俺の
無謀でしかねぇ挑戦は結局
150mで投げ出して終わった。
……みんなが笑ってた。
同じクラスのヤツ。
違うクラスのヤツ。
教師。
みんな俺を見て笑った。
けど、1人だけ悔し泣きする
俺を笑わなかったヤツがいた。
慰めてくれたヤツがいた。
それが同じクラスだった
涼夏との出会いだった。
そん時から俺と桧山と涼夏の
3人でツルむようになって
俺は涼夏を好きになった。
涼「どうしたの?
急にだんまりしちゃって」
若「…なんでもねぇよ」
今も、涼夏が好きだ。
誰にも渡したくねぇぐれー
俺は涼夏のことが好きだ。
なんて、俺が本人に言える
わけもねぇけどな。
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