魔法

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少し前―――― 「さぁ~てと、今日もアホな弟子共をシバきに行くか~」 俺はいつも通り門下生をいじめる(もとい、鍛える)為に、家を出て道場に向かっていた。 いつも通り、人通りの少ない一本道。 塀や木に囲まれて、空を眺めながら歩くのって悪くないよな。 「ん? なんだこれ?」 そんな時、何かを蹴った感触がしたので下を見ると、異様な光を放つ光を見つけた。 正直なところ、石なのかどうかですら微妙なのだが……。 ガラスのように透き通った外殻(?)の中に、小さな火のようなものが灯っている。 なんだかよく分からないが、とりあえず綺麗だったので、ポケットに入れた。 そのまま再び空を眺めて、道場に向かう。 風も気持ちいいし、今日も気持ち良く出来そうだ。 …………なんて思いながら道場に入ったらここにいた。 どういうことでしょうね?
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