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『駅まで送りますよ』
俺は菜々子さんの頭に向かって言った。
『ありがとぅ♪』
下から顔をあげて彼女がニコッと笑った。
やっぱり小さい
『身長何センチですか?』
『155センチだよ』
そんなにあるのか?
俺が177どう考えても小さい気がする
『ヒール履いて?』
すると彼女が拗ねたような顔で
『違うもんっヒール履いたら160センチはあるよ!仕事のプロフィールは158センチだけどね♪』
やっぱり彼女がキャンギャルか
身長低いけどなんか納得する
『今もキャンギャルしてるんですか?』
すると彼女は少し困った顔で『今はお花スクールの講師してるの』
『へぇ~講師は楽しいですか?』なにげなく聞いた一言
でも次の瞬間彼女が、菜々子さんが一瞬暗い顔をしたのを俺は見逃さなかったんだ
『うん。楽しいよ』
なんで嘘つくんだろう?
俺は気になったんだ
彼女があの時何故一瞬暗い顔をしたのか
笑顔も困った顔もそして一瞬見せた暗い顔
なんだろう。
俺はこの時この気持ちが
何故こんなことを考えるのかわからなかった。
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