最初の出会い

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奥さんと私との子供ができた 想定外の話 好の情も愛の情もないから私はおろすことをすすめたが、奥さんは頑なに拒んだ 一人は出産後に亡くなり、一人は流産 全てを直接みてきた私は奥さんの気持ちが痛いほどわかる   同の情が湧いてしまった   私は許してしまった 流産する可能性を考慮して許してしまった 私は最低だ     奥さんは愛や何かを思って子を産みたいわけじゃない 子に縁がなかったからだけ 私の気持ちは入ってない 奥さんの気持ちは所詮自分のためじゃないのか、と思ってしまう 自己正当化する理由を取っ払ったら所詮自分のためだけの行い     私は精神に負担がかかりすぎて鬱になった 奈津美と親友を失ったこと、罵声や恨み言を吐かれたこと、本当に休む暇もなく、奥さんの養生に努め、子供の墓参り、あげたらきりがないほどたくさんある 一年と四ヶ月 私が沢山の事柄に我慢して他人のために行ってきた期間 見事に精神が潰れた     昔の女達から貰った大量の睡眠薬と精神安定剤を過剰摂取 毎日、十錠~三十錠以上服薬し、二ヶ月以上続けた リストカットもして、斧で手を切り落とそうと自殺未遂もした 薬の依存と副作用は心地よかったが、薬がなくなった後の反動は凄かった 不眠症、拒食症、手足の痺れ、虚脱感 大まかにたった四つの症状は辛かったが、現実逃避してる実感が多少なりとも私の心を救ってくれた    
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