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視点リターン
「ハァ、疲れた。帰ったら寝よ。うん、そうしよう」
なんかもう面倒臭かったので男共を一撃づつ叩き込んで熨してやった。
「帰ろう」
「ちょっと待ってください」
「なに?」
「助けていただいて有難う御座いました。私(ワタクシ)――」
「ああ、お礼なんていらないから、帰らせて」
「せめて、名前でも」
しつこく食い下がる。まあいいか名前くらい。
「途苑くろ」
それだけ言って帰った。それが新しい日常の幕開けと知らずに。
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