今日から執事って………ハァ

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ピンポーン 朝、一番早く起きるので俺が玄関に向かう。面倒だけど。 「どちらさ間違いです」 ドアを開けて人を確認した瞬間閉めた。が、一瞬早く靴を挟み込まれた。安全靴だった。これでは足を挟み込めない。しないけど。 「まったく、途苑と言う名字は早く見つかったと言うのにくろという字が特殊だった所為で朝まで時間がかかりましたわ」 一生見つからなければ良かった。 ドアの向こうにいたのは昨日助けた人だった。足挟んで来たのはSPさんで間違いないだろ。 今は開けまいと綱引き、いや、ドア引きを一進一退で攻防している。 「兄ちゃん何してるのー」 「…まて、まてまてまて」 静止も聞かず双子の片割れ、降氷(ヒョウ)が突っ込んできた。故に外開きのドアが開きました。当たり前に倒れます。SPは退避済み。 「あなたにお礼を渡しに来ましたわ」 「間に合ってます。go to ho――」 倒れたから、視点は下がるわけで、相手はスカートで、話すには顔を上げるわけで――――なにが言いたいかと言うと 「わー」 「黒透け」 「――――ッ///、ふんっ!!」 「ぬぐぁっ、痛いけど……もがくのめんどい」 踏まれた痛みを無視して、立ち上がる。 が パサッ 「篠原」 「はい、お嬢様」 スカートに顔を突っ込みました。ワオ、Toloveる。つーか、こっからの事がめんどいのでその場から横回転して移動。 ドゴォッ 「チッ」 手に持っているのは槌にしか見えないが―― 「あ?何の音だゴルァ!!アタシの睡眠時間奪う奴は誰だ!お前か、クロ」 ズゴォォォン 実の母に蹴り飛ばされました。さっきの音はきっちしとした蹴りの音です。 きっちりかっちり頭蓋骨と背骨の付け根を蹴り飛ばされたので意識が………。最後に見えたのは近寄ってきたもう一人の妹のパジャマの桃色だった。ああ、かなり糞面倒なことになった。
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