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「この家を見ても驚かなかったですね」
車は、高級住宅街の中でも一際大きい屋敷の中に入って行った。大きな門から、玄関まではどの位の長さがあるのだろうか。
綺麗に手入れされた庭が、雨でキラキラ輝いていた。
「別に……」
マコトは、裏玄関から入ると一室に通された。
入り口から近かったこの部屋は、黒と白で統一されシンプルで清潔感がある。だが、屋敷の大きさと比べると豪華ではない。
「私の部屋ですよ。私はここで運転手として雇われています」
キョロキョロしているマコトに、気が付いて長谷川が説明する。
「ところでマコトさん。身長と体重はいくつですか?」
「……はい?」
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