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エンジンが止まる音、コツコツとヒールの音がする。
…あ。美穂かな?
そして、我が家のインターホンが鳴り響いた。
「おはようございます」
うん、やっぱり美穂だ。
「…美穂さん、おはよう」
玄関先で両親が美穂と会話しているようだ。
コンコンとドアを叩く音がして、兄が顔を覗かせた。
「…茂?何してんだ?美穂さんが来てるぞ?」
「今行く」
僕は机の上にある小さな箱を鞄に入れ、兄の後について行った。
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