あの日の空へ

結成 BLUEIMPULSE

他の基地を転々とし ようやく松島基地にたどりついた。
ついたらついたで、この基地の上官に挨拶しなくてはならない。

やれやれ 来たそうそうお偉いさんに挨拶か…

そう思い 僕はGで傷めつけられた体を重くしながら上官室へ向かった。

浜松基地 航空教育隊所属 伊藤昴空佐、 ただいま松島基地に着任いたしました。

すっ と 上官に敬礼をする。

『ああ ご苦労様。 早速ですまないが、 17：00に ミーティング室に集合してくれないか？』

了解しましたと 再度敬礼し、 上官室を後にした。

僕は指定された部屋へ行き二段階ベッドの上に荷物を置こうとした その時 やたらと柄の悪い航空隊員に絡まれてしまった。

『 おい、 てめえ、 俺が先にとってあったんだよ。』
「すみません。 ベッドには何もなかったので。」
『きおつけやがれ… チっ…！』

軽く舌打ちしながらその隊員は去って行った。 結局僕はこのチンピラの下で寝かされることになってしまった。
約束の17：00。
ミーティング室に集まったのは 僕だけでなく、僕を入れて５人だった。
その中に、さっき絡んできたチンピラ隊員がいた。
こっちを見るなり いきなり舌打ち。

何かしたかなあ…？

少し気まずくなるが上官の話は始まる。