ロストの子

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天候は快晴。雲ひとつないこの日に学園で、いつものように授業が始まろうとしていた。 学園はまるで城のように大きく、その周囲にも広大な敷地があった。敷地には、湖や草原や森などが広がっていた。 そんな学園の二年生のAクラスの一室にて、黒板の前に立つ黒いローブを纏った中年の先生が立っていた。 「突然だが、転校生を紹介する」 「えーっ!?いきなりですか?」 一同は驚く。転校生がやって来ることなんて考えてもいなかったのだ。 「へー、転校生か。このシュチュエーションでくれば絶対女の子だよな」 「ならば、女子一同は男の子であることを祈る」 「こらこら、見ればわかることだろう。じゃあ、紹介しようか。ちなみに苗字を聞いて驚くなよ。入ってきたまえ、レイン君」 ドアを開けるその転校生にクラス一同の視線が集まる。そして、入ってきた生徒を見て男は歓声をあげた。 「オンニャの子おおぉぉぉ!」
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