きっかけはメロンパン!

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『あ、ありがとう・・・ 桜庭君ってすごいんだね、 あんなすごいなか、 二つも取れるなんて』 「ま、まあな」 普通すぎる自分が なんだかすごい気がして 優越感に浸っている。 『あ、あの、よかったら・・・』 恥ずかしそうに言う彼女を期待しながら催促する。 「なに?」 『ご、ゴールデンメロンパンを一度でいいから食べてみたいんです!! お金はもちろん、 御礼もしますから、 お願いできませんか?』 予想を裏切られるのだが、 平均女子よりも少し低めの彼女から、 上目遣いでお願いされては断れるわけがない。
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