きっかけはメロンパン!
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「杉崎さん?」 『は、はい!』 泣いていたのか、振り向く前に目元をこすっていた。 「パン買えなかったんですか?」 『はぃ』 みていてわかっているのにそんなことを聞くのか?と 心の中でつっこみながら、話を続ける。 「よかったらこれ」 そういって 持っていたメロンパンを 彼女に手渡す。 『く、くれるんですか?』 湊は彼女の目を 直視できないままうなずく。
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