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ソウは肩を竦める。
「昨日帰ってきたって母さんから聞いたから、会いに来たの。で、庭で花月を見かけたからついて来て、今に至るわけ」
ソウの言葉を聞いて、花月は顔をボッと赤くする。
「てことは、俺がずっと独り言を言ってたのを・・・」
「うん。聞いてた」
淡々と言うソウに花月は今すぐ穴を掘って隠れたくなる。
「いるなら最初から声かけてよ・・・!」
「だって思い詰めてたみたいだったから。・・・ヴィアと何かあった?」
「まあ、ね」
花月は頷くと、頭をボリボリ掻き歩き出す。
その後をソウをが着いていく。
「さっき、ヴィアとちょっと戦って・・・ていうか、本気で」
「うん」
「戦ってる時に何かヴィアが怒ってるなと思って・・・戦ってる最中に聞いたら」
「"何でリゼルを引き止めないんだ"って?」
花月は驚いてソウを見る。
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