189人が本棚に入れています
本棚に追加
リゼルは困ったように笑う。
「私は頑張ってなど・・・」
「嘘つけ。お前だって一人で頑張ってるだろ?・・・一人で全部背負いやがって・・・」
ヴィアはそう言って起き上がる。
そんなヴィアをリゼルが慌てて、肩を掴んで寝かせようとする。
「ダメだ!寝てなきゃ!」
「・・・構うな」
「構う!安静にしてなきゃ、良くなるもんもならないだろ・・・!」
ぐっと力を込めて、無理矢理ヴィアを寝かしつける。
そして、落ちたタオルを乱暴に頭の上に乗せた。
「たく!面倒がかかるな!!!」
「悪かったな。面倒がかかる奴で」
冗談めかしたヴィアの言葉に、リゼルは何度目になるかわからないため息をつく。
最初のコメントを投稿しよう!