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「そう思うなら、寝ててくれ」
「わかった」
軽口を叩けるなら、少しは大丈夫なのかも。
リゼルは内心、安堵する。
ヴィアは天井をじっと見ると口を開く。
「なあ、リゼル」
「何だ?」
「俺さ」
ヴィアはそこで黙り込み、再びリゼルを見つめた。
いつまでも、続きを言わないヴィアにリゼルは首を傾げる。
「どうした?」
「俺さ・・・」
ヴィアはもう一度、同じ事を繰り返し深呼吸をする。
「お前の事が好きだ」
リゼルの心臓が大きく脈打つ。
「え・・・?」
何が起きたかわからない。
今、ヴィアは何て言った?
「好きなんだ。お前が」
リゼルの心を読んだのか、もう一度ヴィアは言った。
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