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リゼルは顔を真っ赤にさせた。
知ってた。
ヴィアが自分の事を好きだということを、一年前盗み聞きしてしまったから。
だけど、直接言われるのと盗み聞きするのとじゃ全然違う。
あの時もドキドキしたが、今の方が尋常じゃない。
素直に嬉しいと思う。
でも、断らなきゃ。
ヴィアは大切な仲間だけど、違う。
リゼルは唇を噛んでから口を開く。
「ヴィ、ヴィア・・・わ、私は・・・その、あのだな・・・えーと」
緊張してうまく言えない。
自分の頭をひっぱたいてやりたくなる。
リゼルはさっきのヴィアと同じように深呼吸をして、喋り出す。
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