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涙を拭いて再びソウは花月から顔を背ける。
「ごめん・・・」
「珍しいね、ソウがそんなに感情的になるなんて」
花月はそう言ってちょっと考えた後、口を開いた。
「もしかして、ソウはヴィアの事が・・・「それ以上言わないで」
ソウは花月の言葉を遮った。
「言わないで。お願いだから」
「ソウ・・・」
ソウはギュッと左手首を掴む。
そこには、ヴィアから貰ったブレスレットがあった。
「ヴィアの気持ちは最初からわかってた。わかりやすいもの・・・だから、振り向いてくれないのは仕方ないって諦めてた。けど」
ソウは首を横に振る。
「実際にリゼルに告白してるところ聞いたら、辛いよ・・・」
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