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「そっか」
花月はそう言って、ソウの肩に手を乗せた。
「それは辛いね・・・」
ソウは頷いて、自嘲気味に笑う。
「馬鹿みたいだよね。私、どんだけ運がないんだろ?告白してるとこ聞いちゃうなんて運が無さ過ぎ。・・・ごめん、今日はもう帰るね。二人によろしく言っておいて」
そう言い残して、ソウは去って行く。
残された花月は、上げた手をゆっくり降ろした。
「ソウ・・・かなりショック受けてるな・・・当たり前か。好きなの全然気づかなかった」
花月はそう言って頭を掻くとため息をつく。
「ていうか、告白してる最中に部屋に入るのって気まずくない?」
花月はうーん、と悩みながらしばらく自分の部屋の前をうろうろするのであった。
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