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そんな花月とヴィアを見てリゼルが笑っていると、忙しそうにたくさんの花束を抱えたアックスが前からやってきた。
「アックス、その大量の花束はどうしたんだ?」
「ああ、姫様。これは明日の式の会場に飾るものですよ。これから会場に行って準備をしてくるのです」
「そうか、そういえばお前は会場の責任者だったな」
「ええ。私の他にマーサとローレルも責任者なんですけど、ローレルは姫様の荷物をまとめるので、準備に参加できないんですよ」
そう言ってアックスは盛大なため息をつく。
「だいたい、姫様が前々から準備をしてくださっていたら、もっとスムーズに作業出来たんですよ。全く貴女という人はいつも、めんどくさいことは後に後にと伸ばしていくから「あー!もう、わかったから!!!早く図書室へ行くぞ!!!」
くどくど、アックスの説教が始まりかけリゼルは慌てて花月とヴィアの手を握り走り出す。
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