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「図書室・・・?」
その瞬間、すれ違うリゼルの花月の手と一緒に持っている本がアックスの目に入った。
「ああっ!!!姫様、まだあの時の本を返していらっしゃらなかったんですね!!! 」
「だから今から返しに行くんだ!!!」
「貴女という人は!」
リゼルはアックスの話を聞かずに走り去っていく。
アックスはリゼルが見えなくなったところで再び、ため息を付き歩き始める。
きっと本の事はローレルが隠していたのだろう。
リゼルが自分に怒られないようにと。
「全く、ローレルも姫様に甘すぎる・・・」
そうぼやいて、寂しそうに笑う。
「明日からこんな事も無くなるのか・・・」
「寂しい?」
「そうですね・・・何か心に穴が空いたようなって、いつからここにいるんですか!!!!?」
いつの間にか現れたフォードにアックスは文字通り飛んで驚く。
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