リゼル再び

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「中の様子、見てきたよ」 「ご苦労だったな。どうだった?」 「やっぱり、小規模な組織だよ。お姫さん。中には八人しかいないもん」 花月の言葉にリゼルは満足気に頷くと、銃をホルスターから抜く。 「では、行くぞ。フィーリアを混乱に陥れようとしている悪党共に制裁をくれてやる」 「「おう!!!」」 二人は声を揃えて、答えた。 「今日も見張りか・・・。外寒いんだよな」 「うるせえーな。寒い寒い言ってるから寒いんだよ」 帽子を被った男の言葉に、マスクを着けている男が言う。 「んな事言ってもさあ~寒いもんは寒いんだよ」 帽子の男は鼻水が出たのかずずーっと鼻を啜る。
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