0%

2/8
105人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
新学期と言うモノはどうやらドキドキするらしい、しかしアタシは残念な事に“そうゆう事”に疎いのかうるせーな位にしか思わない。 そんな忙しい時期が今年も来てしまった、ああ嫌だ嫌だ。 戯れるのが嫌、集団で群れるのも嫌‥‥なんかああゆうのって子供っぽいし、めんどい。 「2―Bか‥まあそっか文系取ったし、ああー怠い」 「君さ、独り言大きくない?」 後ろから声が聞こえた様な気がして振り向くと、満面の笑みの嘘くさい男が立っていた。 「‥アンタに関係ある?」 「いやー、煩いし耳障りだから言ったんだよ?その分だと独り言激しいおばさんみたいに一人で話してそうだから、注意してあげようと思ってさ」 爽やかに笑いガヤガヤとしている周りの友達の所に溶け込んで行った、ああ嫌な奴だ。 でも不思議と腹が立たない、ってまあいつもの事なんだけどさ。 クラスに入った途端、ピタリとクラスの騒音が途絶えた。 「(またかよ、こいつら成長しねぇやつらだな‥ま、どうでも良いや)」 アタシの学年は、なんか分からないけどアタシを恐れてる。 噂で聞いただけの話しだから決して自分で言った訳じゃないけど、なんか見た目が日本人形みたいで綺麗だから恐れ多いのだとか。 まあ後一つは私が他校の男子に絡まれて5対1だったのに私がフルボッコにしたからってのもあるみたい。 _
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!