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キーンコーンカーンコーン
昼休みのチャイムが鳴り、お弁当を準備していると横からひょっこりとギャル(まあクラスの中心に居そうな子)が顔を出した。
何コイツ、と思っているとにっこりと笑いアタシの手を掴む。
「‥何?」
「一人でお弁当食べてないでさ、うちらと食べない?!えっとー‥高木さんで良いんだよね?」
「いや、別に一人で良い‥静かで落ち着くし、それとアタシは“たかぎ”じゃなくて“たかき”だから」
「‥あ!そうだったね!良いじゃん!誰かと食べた方が美味しいって絶対にっ」
ああこの人はキラキラ輝いてる人だ、アタシと違う輝いていて綺麗な人だ。
―アタシとは違う分類の子。
「‥‥じゃあ、良いよ」
「やったーっ、じゃあこっちおいでー!友達の絢も居るんだけど良い??」
「アタシからしたら別に何人居たって変わらないよ、ねぇアタシ何処に座れば良いの?」
お弁当を持ちながらウロウロとすると、ここ!と横の椅子を指差した。
「高木 凛って高木さんにぴったりの名前だよね、うちの事は薫(かおり)って呼んで?」
「ふーん、薫って言うんだ‥アタシ人の名前とか覚えるの苦手、てゆーか興味ない」
あっさりそう言うと、薫は少しだけ傷ついた表情をしながらも、ヒドイーとか言いながら笑った。
なんで一々笑うのか分からない、冷たくされて傷ついたのに普通笑うか?
そんな事をぼんやり考えて居るとくっつけた席の所にドシンと勢いよく女の子が座った。
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