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「あー疲れた、マジあいつ無いわ‥仕方ねぇから付き合ってやったのにさー‥あれ?高木じゃん」 サバサバとした口調に可愛らしい女の子らしい雰囲気が、全く合っていない。 「うちは「絢でしょ、さっき聞いた」 そう言うと若干ムスッとした顔の絢がアタシをじっと見て、なら良いわとパンをかじり始めた。 「なんでアンタはこんな奴連れてきた訳ー?薫ってホントに変なの好きだよねぇ」 「薫が煩いから仕方なく来てあげただけ、それに変なの好きってアンタも含まれてない?」 クスッと笑うと余程腹に来たのか、顔を真っ赤にしながらアタシを睨む。 「何コイツ!頭きたっ、陰キャラのくせにこっち来ないでくれる?!まじ目障り!皆から高嶺の花とか言われちゃって調子に乗ってるんでしょ?あーあマジ堪忍してほしいわー」 ガヤガヤとしていた教室も絢の声に驚いたのか、シンと静まり返っている。 私はご飯を食べる気分じゃなくなりハアーとため息をつくと、弁当を重ねて教室を出た。 ―――――― 「‥いただきます」 ヒュウッと風が吹く中、私は一人伸び伸びと屋上でご飯を食べる事にした。 やっぱり一人が楽、何も考えなくて良いし‥何より周りが騒がしくないし。 黙々と食べているとお弁当に影が出来ている事に気づき顔を上げると、嘘くさい男がヘラッとした顔でアタシを見下している。 イラッとしながらもおもいっきり足を蹴り飛ばすと、あまりに痛かったのか流石のコイツも顔を歪ませた。 _
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