楽しい毎日

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ぱぱっと、報告を終わらせた私はスクアーロが待つ訓練室に向かう。 そこには、既に準備運動も済ませているスクアーロの姿があった。 ス「来たか慧斗‼早速行くぜぇ‼」 私の返事も聞かずに、ますっぐ突っ込んでくる。 その攻撃を最小限の動きだけでかわす。 ス「まだまだだぁ‼」 スクアーロはすぐさま体を反転させ、2撃目を繰り出す。 慧「そんなもの‼」 私はさっと腰に差してあった鉄線を抜くと、片方の腕でスクアーロの攻撃を受け止めもう片方の腕ですぐさま攻撃に持っていく。 ス「甘い‼」 スクアーロはその攻撃をあっさりと避け一旦距離をとった。 慧「いきなり始めないでよスクアーロ‼💥」 ス「戦士たるものいかなるときも気を抜くなと言ってあるだろうが‼」 そう言って、また攻撃を再開する。 一見、ただ殺し合っているようにしか見えないがこれはスクアーロなりの私とのスキンシップのとり方だ。 剣と己の姿でしか語れない男。 スクアーロは、まさにそんな感じの男だった。 だから、それはそれでこの時間は私にとっても楽しい時間だった。 .
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