両親の真実・私の過去

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勇「俺達雅家は、代々お庭番として俺達の家周辺を治める大名の護衛をしていた。」 来「その大名がいなくなった今は、海外のマフィアや政府のスパイに対抗する為の力として、大企業や国家機関の裏の情報を扱っている。」 正「日本に居るスパイを仕事にしている人ってあまり多くないけど、その中でも俺達の両親は代々受け継がれる忍者の技術を持ってたからずば抜けて強かったんだよ😃」 兄貴達が代わる代わる説明する。 慧「へぇ……でも、母さんも父さんと同じように強いなんておかしくない?だって母さんはその雅家の技術を全く知らないんだから。」 父さんは小さい時から訓練とかされたからそんなに強いんだろうけど、母さんはそうじゃない。 母さんは父さんと結婚したから雅家の一員になっただけで、元々は違う家の人だったんだからこんな強い理由がないじゃないか。 来「ところがどっこい、そうはいかねえのさ。」 慧「ん?」 正「母さんの旧姓は柊(ヒイラギ)っていって、代々神社の神主を務めている家系なんだ。母さんはそこの巫女さんで父さんとはお見合いで知り合って結婚したらしいよ。」 勇「そして、その神社もただの神社じゃない。神主や神官、巫女までもが徹底的に武術を教え込まれる特殊な神社なんだ。しかも母さんは【舞巫女】と呼ばれるその中でも一番強い巫女だった。」 来「実は、代々雅家と柊家深い関係があってよ。より結束を深める為に1世代毎に交代して自分の娘を嫁がせる習わしがあるんだと。父さんと母さんもそれで結婚したって話だぜ。」 慧「…………」 なんか、色々ありすぎて言葉にならない。 でも、一言だけ確実に言えるのは……… 慧「うちの家系、凄すぎじゃね?」 .
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