両親の真実・私の過去

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+--+--+--+--+--+--+--+ 3兄貴side この日は、久しぶりに両親揃っての任務に出かけた日だった。 しかし勇斗、来斗、正斗、慧斗の4人は母親に決められた訓練をサボる事なくいつもの裏山で淡々と続けていた。 何故母親なのかというと、父親は毎日任務が入っていて忙しい為だ。 武術の心得がある母親はそれぞれにあった訓練のメニューをちゃんと考えている。 母親は、自分の幼い頃の経験を生かし訓練の中に遊び感覚のものを取り入れている為、子供達は遊びの一環としてこの訓練をしている。 勇「よし……じゃあそろそろ個人に分かれての訓練に移ろう。」 集団での所定の訓練を終えて勇斗が言う。 常人では無理であろう運動をしても4人は息ひとつ乱してなかった。 この4人は、毎日の訓練と適切な指導によって若干14歳と16歳にして普通の大人以上の身体能力を持っていた。 勇斗の言葉で、他の3人もそれぞれの定位置に散っていく。 この時間だけは、それぞれが個人で教えられた術や技を磨いていく。 4人が4人とも全く違った事を教えられた為、一緒に切磋琢磨しあい技術を磨く事が出来ない。 本来なら4人でまとまって行動した方が良いのだが、これに関しては仕方のない事だった。 .
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