両親の真実・私の過去

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勇「なっ………」 来「嘘だろ……」 正「こんなの………」 3人が見たものはあまりにも衝撃的で残酷な真実だった。 今も煙を上げ力強く炎を上げ続ける一台の車。 その周りで横たわり動かないスーツ姿の男達。 やっとその人だと見分けられるほど無残にバラバラにされた両親の亡骸。 そして何より3人に衝撃を与えたのは、多くの死体が転がっているその中で1人だけ立っている血まみれの慧斗の姿だった。 その慧斗は、両親の亡骸を見下ろしたまま微動だにしない。 力なく垂れ下がった両手には、慧斗が愛用する鉄扇が握られ静かに血の雫を落としていた。 .
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