両親の真実・私の過去

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勇「とりあえず、慧斗の動きを止める。来斗、俺と一緒に慧斗の相手をしろ。正斗、お前はその間に術で慧斗の身動きを取れなくしろ。」 勇斗の指示に、2人は素早く反応する。 慧斗は勇斗の作戦を全く気にとめず、ひたすら攻撃を続ける。 勇斗と来斗は、それぞれ刀とナイフを取り出し応戦する。 ―――ガキン!!――― ここで初めて慧斗の鉄扇と来斗のナイフが交わった。 来「うぐっ……」 兄である来斗が妹の慧斗に力負けして後方へ押し返される。 来「なんつう力だ……」 勇「はっ!!」 勇斗が刀を振るい2人の間に割り込む。 慧斗はそれに反応し、一旦離れた。 勇「大丈夫か?」 来「あぁ………」 勇「あの感じだと体に相当な負担がかかってる。いくら慧斗だとはいえ長引けば危険だ。」 来「ヤバいのは、俺達も同じだせ。一度組み合っただけで左手首が持ってかれちまった。」 そう言う来斗の左手首は、赤く腫れ上がっていた。 来「正斗………急いでくれよ………」 .
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