両親の真実・私の過去

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∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵ 慧斗は3人と分かれた後、1人もくもくと訓練をしていた。 慧斗が教わったのは、『柊流武踊術』 これは母親の方の術で、巫女の舞も兼ねると共に両手に持つ鉄扇を使い相手を攻撃する術である。 この術はいかに美しくいかに強く攻撃出来るかが問われるもので、指先のひとつひとつまで重要なのである。 そんな中、慧斗の耳に車のエンジン音が聞こえてきた。 ふとそちらを見ると、それは両親の運転する車だった。 慧「あ、父さん達だ‼」 中2といってもまだまだ子供で、慧斗は両親の帰りが嬉しくて走って近付いていった。 しかしそこである事に気付いた。 両親の乗る車はやけにスピードを出していて、いつもなら家に車を置いてから子供達を見に来るのに今日は直接森の入り口に横付けした。 車から出てきた両親は、なんだかとっても焦っているようだった。 慧「どうしたんだろう………?」 だが、その理由はすぐに分かった。 黒いスーツを着た男達が出てきて両親を取り囲んだからだ。 数はおよそ30。 慧斗は、少し離れた木の上でじっと見ていた。 .
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