両親の真実・私の過去

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――ドサッ―― 中心に居た2人の膝が折れ、地面に倒れた。 慧「父さん‼母さん‼」 慧斗は敵がまだ取り囲んでいるのにもかかわらず、両親のもとに飛び出した。 あまりにも唐突な事だったので、男達は対処出来なかった。 慧「父さん‼母さん‼しっかりして‼」 慧斗が叫ぶ。 海「慧……斗……か?……こんな……と…ころに……来るんじゃ………ない……」 紅「はや……く……逃げ…な…さい……」 慧斗を見た2人は、なんとか息をして慧斗を説得する。 慧「嫌‼父さんと母さんを置いて行けない‼」 慧斗は、発狂しかけていた。 海「慧…斗……なんと……しても……生き残り……なさい……」 紅「一緒に……いて……あげられなく…て……ごめん……ね……」 この言葉を最後に、2人は目を閉じた。 慧「父さん……?母さん……?」 慧斗の言葉にもピクリとも反応しない。 男②「やったぜ‼死にやがった‼」 男が嬉しそうに叫ぶ。 喜びを露わにした男達は、これ見よがしに2人が乗ってきた車に何発も発砲した。 ――ドーン‼‼‼‼――― 車が爆発し、炎上する。 そして、慧斗の精神が崩壊した。 慧「嫌ぁぁぁぁぁ‼‼‼‼‼」 .
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