両親の真実・私の過去

25/27
前へ
/397ページ
次へ
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴ +--+--+--+--+--+--+--+ 勇「これが、俺達の知るあの日の出来事だ。」 来「あの日から、慧斗は生気が無くなったかのように何もしなくなった。食事も、眠る事でさえ………」 正「だから慧斗を生かすために俺の術を使って慧斗の記憶を封印し、嘘の記憶にすり替えた。」 勇「その術のお陰で、弱りきり生死の境目まで行っていた慧斗が意思を取り戻し、夏休みが終わるまでには普通の生活を送れるまでになった。」 兄貴達が話してくれたことはどれも身に覚えの無いことだった。 来「慧斗が回復してからは、今までの記憶が戻らないように細心の注意を払った。」 正「でも、たまに夜中にうなされる慧斗を見るのは辛かったな………」 慧「………………」 私は、なんと言えば良いのかわからなかった。 .
/397ページ

最初のコメントを投稿しよう!

324人が本棚に入れています
本棚に追加