過酷な現実

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七「待てよ。」 私の腕を掴んだのは、七海さんだった。 慧「七海さん…」 七「どうしたんだよ?そんなに慌てて。それにその顔…何かあったのか?」 慧「っ…何でもないです。失礼します…」 私は七海さんの腕を振り払おうとしたが、七海さんは私の腕を離してくれなかった。 慧「離して下さい‼」 七「嫌だね。」 慧「放っといて下さい‼」 七「ダメだ。今にも死にそうな顔してる奴を放っとく医者がどこにいるんだよ。」 そう言って、七海さんは私の鳩尾に拳を打ち込んだ。 混乱している私には反応することは出来ず、簡単に気絶してしまった。 .
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