過酷な現実

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七「俺の両親は変わっててな。父親が科学者母親が医者だった。不器用な奴らでな、自分達の持ってる技術を俺に教える事が愛情表現だと思ってやがる。まぁ、俺も嫌いじゃなかったがもうちょっと普通の家庭らしい事をやって欲しがったぜ。」 七海さんは自分の両親のことを話出した。 七「おかげて10歳の時には一通り医術も科学もできてたな。だが、14歳の時に両親が急死した。」 慧「なんで?」 七「事故死って言われたなその時は。」 慧「その時は?」 七「そう、その時は。俺が両親の死について真実を知ったのは高校卒業の時。両親の仕事はマフィアに関わっていた。だから敵に殺されたんだ。」 慧「えっ⁉」 七「あの時は本当にムカついたな。思わず教えてくれた奴を殴っちまった。」 私は黙って七海さんの話を聞いた。 七「それで俺はそのマフィアに復讐することを誓ってフリーの殺し屋みたいなことをやった。その時に出会ったのがボンゴレだ。俺は復讐をしやすくするためにもボンゴレに入る事を決めた。」 慧「いまでもそのマフィアを探してるんですか?」 七「少し前まではやってたな。だがツナとリボーンに会ってちょっと考え方が変わった。」 七海さんは懐かしむように微笑した。 .
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