私がヴァリアーに⁉

3/16

324人が本棚に入れています
本棚に追加
/397ページ
慧「あ……………」 私は、ひとつの武器の前で足を止めた。 その武器は、対になった2つの鉄扇。 まるで博物館にでも置いてあるような優美なフォルムで、その鉄扇は鎮座していた。 慧「綺麗………」 私は、その鉄扇に心を奪われた。 光沢のある表面だが、実に滑らかで肌触りが良い。 しかし、その端は刃物のように鋭く研ぎ澄まされている。 私はこれが武器で、人を傷付ける物だということをすっかり忘れていた。 ス「う゛お゛ぉぉい‼そろそろ時間だぜ‼」 スクアーロにそう言われた時、私は迷わずその2つの鉄扇を掴んでいた。 慧「これにする。」 ス「鉄扇⁉それ、本当に武器に使えるのか微妙なやつなんだぞ。」 スクアーロが親切に忠告する。 慧「良いの………私はこれが良い。」 私の言葉を聞いたスクアーロはそれ以上何も言わなかった。 .
/397ページ

最初のコメントを投稿しよう!

324人が本棚に入れています
本棚に追加