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相手は、一気に間合いを詰めてきた。
そして、私の目の前で剣を振りかざす。
男「死ね‼‼‼」
私は、鉄扇を広げ片手でその剣を受け止める。
ジンと受け止めた方の手に衝撃が走る。
はっきり言ってかなり痛い。
でも、今の私にはどうでも良かった。
慧「はっ‼‼」
空いている方の手を横に薙いで相手を切りつけようとする。
さすがはヴァリアーの隊員と言うべきか、私の攻撃は簡単に避けられた。
しかし私は、全くもって悔しいなどの気持ちはわかなかった。
今の私には、ただ単にこの鉄扇を振るうところを見てほしいだけだった。
何度も何度も鉄扇を振るう。
ス「なかなかあいつ、良い動きしてるじゃねえか。」
ル「本当、踊ってるみたいに綺麗な動きよね~❤ああゆうのって、確か日本舞踊って言う舞じゃなかったけ⁉」
レ「よ、妖艶だ……」
ベ「しししっ、あの武器ってあんな風に使うんだ。」
他の幹部達から、感嘆の声が上がる。
やった……褒めてもらえてる。
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