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声の主は、慧斗の部屋に現れた。
慧「白蘭様……」
全員が今心の中で思っていることを慧斗が口にする。
白「僕のかわいい慧斗ちゃんをここから出すわけにはいかないし、その幻術を解いてもらっても困るんだよ。」
白蘭はゆっくりと慧斗の方に歩み寄ってくる。
白「慧斗ちゃんは僕の許嫁なの、わかった?」
白蘭が再確認させるように慧斗に言う。
慧「はい……私は白蘭様の許嫁……白蘭様の言いつけは絶対です……」
暗示のかかった傀儡のように感情のない声で白蘭の言葉を復唱する。
フ「ああやって何度も確認させることで幻術を強化してるんですね~ほんと、やり方が陰険です~」
フランが顔色一つ変えないで白蘭に毒舌を放つ。
白「君になんと言われようが何とも思わないよ。だって慧斗ちゃんは僕のものにするって決めたんだもん。」
ニコニコと微笑を浮かべる白蘭に全員が怒りを覚えた。
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