白蘭の策略

36/53
前へ
/397ページ
次へ
慧斗は体術の構えを取っただけで自分の武器である鉄扇は構えない。 ス「(全力の慧斗で向かってこられたら、俺らも全力で行くしかねえから好都合だ)」 そう、いくら操られているとはいえ慧斗は慧斗。 相手が何の感情もなくこちらを攻撃できるのに対して、こちらはなるべく慧斗を傷つけないようになどと配慮しなくてはならない。 はっきり言って、武器を使ってこられれば全力で行くしかないと思っていた。 ベ「王子が姫を傷つけられるわけないじゃん。ってことで鮫行って来いよ。」 ス「はぁぁ⁉何ふざけてやがんだベル‼いつも慧斗と手合せしてたじゃねえか‼」 ベ「それはそれ、これはこれ。てか、あの手合せ本気でやってるのお前くらいだし。俺、王子だから全然本気出してねえよ。」 ス「どう見たってあれは本気だろ‼」 慧「……行きます……」 スクアーロとベルがくだらない言い争いをしている間に、慧斗が動き出した。 .
/397ページ

最初のコメントを投稿しよう!

324人が本棚に入れています
本棚に追加