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正「だから俺達は、慧斗の体の記憶も封印することにした。」
勇「やはり、記憶がなくても体が覚えているということがあるらしいからな。」
なるほど……
私がきちんとした生活が遅れるように体の記憶も封印してくれたんだね。
慧「で、何故それを記憶を戻した時に一緒に戻してくれなかったの?」
私の質問に、兄貴達が固まる。
慧「何故?」
来「それは……その……いきなり戻したら慧斗が混乱しちまうと思ってな」
慧「来斗兄、嘘だよね?」
来「う゛……」
いつもはっきりと物を言う来斗兄が、詰まりながら話をする時は、大抵嘘なのだ。
正「もう!!なにやってるの来斗!!」
来「しょーがねぇだろ!!というか、もとはと言えばお前が原因だろ!?」
慧「ああ゛もう!!2人の喧嘩はどうでもいいんだよ!!早く私の質問に答えろ!!」
私を無視して喧嘩を始めた兄貴達に、私は一喝する。
来「忘れてました……」
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