1週間

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次の日も、私はマーモンを抱きかかえて入江の帰りを待っていた。 昨日の夜は、結構頭を働かせたせいか、すぐに寝てしまった。 結局結論には至っていない。 私の悩みは増えるばかりだ。 慧「はぁ~」 マ「ねえ慧斗、さっきから僕の頭上でため息つくのやめてくれる?僕の金運まで逃げていちゃうじゃないか。」 慧「ごめんマーモン……」 マ「……昨日よりも元気がないけど、何かあったのかい?」 私の変化に気付いたマーモンが心配してくれる。 慧「ううん、なんでもないよ。ちょっとボスの事で考え事してただけ。」 マ「なんだボスの事。それなら、そんなに悩まなくてもいいんじゃないかな。難しそうに見えて、答えはすぐそこにあると思うよ。」 マーモンが珍しく、私にアドバイスをしてくれる。 慧「そうかな~。深く考えない方がいいのかな~?」 マ「ボスに関してだったら、あまり悩まない方がいい。これは僕の経験からの話でもある。ボスは結構直感とか感情で動くところがあるから。」 慧「なるほど……。わかった、あまり深く考えないでみる。ありがとマーモン。」 私はマーモンにお礼を言った。 マ「別に。僕はただ、僕の金運が逃げて行ってほしくなかっただけだよ。」 マーモンはそう言うけど、絶対に照れ隠しだよね。 可愛いな、本当に。 マ「何も言わないで、僕をギューってするのやめてくれる?」 あら。 あまりの可愛さに、無意識のうちに抱きしめてしまっていたようだ。 慧「ごめん。」 謝ったけど、抱きしめるのはやめなかった。 .
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