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でも、だんだん私の中にある感情が生まれた。
それは怒り。
ボスにあれほどの態度をとられ、脅され、行動を制限されていて、その理由は全くわからない。
今までは、悩むだけでその奥の感情にまでいかなかったけど、さっきのボスの命令を聞いて、その一線を越えた。
慧「なんかムカムカしてきた……」
ル「え?」
慧「そうだよ、なんで私だけこんなに悩まなきゃいけないの?そんなの不公平じゃん……」
マ「大丈夫かい、慧斗?」
慧「そうだよね、バカな私が口で勝とうとするから悩むんだ。兄貴達との喧嘩の時と一緒だよ……」
ベ「あー、なんか慧斗壊れたんじゃね?」
私が、悩んで、悩んで、悩んで、悩んで、悩んで、悩んだ結果はとても簡単なことだった。
慧「言葉が通じなかったら、力で分からせるだけ!」
私は、こう言ったあと、談話室を飛び出した。
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