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男は、その蝦蟇の上に乗った。
男「いくぜ‼」
蝦蟇はいきなり舌を伸ばし、勇斗を捕まえようとした。
勇斗は避けるが、長い舌が勇斗を追いかける。
勇「ちっ………」
勇斗は、これでは埒があかないと思い素手で舌を掴んだ。
勇「ぐわっ‼」
しかし、掴んだ勇斗の手の皮膚が煙を上げて溶けはじめる。
男「はっはっは‼馬鹿な奴だぜ。こいつの唾液は強力な酸だ。素手で掴んだらその手が溶けちまうに決まってるだろう。」
男が勝ち誇ったように笑う。
勇斗が、手のひらの痛みに耐えながら男を睨み付ける。
男「死ね‼‼」
逃げるしかなくなった勇斗に、蝦蟇の舌が襲い掛かる。
その舌を止めたのは、1人の男だった。
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