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X「最終訓練は、ヴァリアーの部下100人を相手にした時間無制限のサバイバルバトルだ。最後まで残れば、お前の勝ち、途中でお前が倒れたり俺が失格を宣言したらお前の負けだ。」
1対100のサバイバルバトル………
シンプルでわかりやすいじゃん。
X「覚悟は良いか、慧斗。」
XANXUSは、私が初めて戦った日と同じ言葉で聞く。
ただひとつ違ったのが、カスから名前になったこと。
だけど、私に対するXANXUSの期待を感じるには十分だった。
慧「いつでもOK。………だけど、一言だけ言わせて。」
私は、XANXUSに向き直り笑顔を作った。
慧「私、絶対に勝ってみせるから。」
X「………上等だ。せいぜい頑張りやがれ。」
たったそれだけの会話なのに、私の中で張りつめていた緊張感が抜け、全身に広がっていた震えがピタリと止まる。
あぁ私きっと、XANXUSにや他のみんなに認めてもらいたいんだ。
そんな事を思いながら、私は部屋の中央まで進んだ。
X「始めろ‼」
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