アメリカンドリーム

10/41

393人が本棚に入れています
本棚に追加
/341ページ
運転手はだいたい年が20前後の金髪の青年。 そして青年は手に持っている写真と、真田の顔をじっと凝視しながら口を開いた。 「失礼ですが、あなたがMr.真田でよろしいですか?」 「そうですが……君は?」 「申し遅れました。ヒューズ・アンドレイと申します。案内人としてお迎にあがりました。どうぞお乗りください」 耳に大量に派手なピアスなど付けている身なりとは裏腹に、紳士的な挨拶に安心しながら真田は車内に乗り込む。 「それじゃあ、よろしく頼むよ」 「はい。神に誓いあなたを無事に送り届けましょう」 ヒューズのにこやかな笑顔とかけ声と共に、車はゆったりと走り出した。
/341ページ

最初のコメントを投稿しよう!

393人が本棚に入れています
本棚に追加