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運転手はだいたい年が20前後の金髪の青年。
そして青年は手に持っている写真と、真田の顔をじっと凝視しながら口を開いた。
「失礼ですが、あなたがMr.真田でよろしいですか?」
「そうですが……君は?」
「申し遅れました。ヒューズ・アンドレイと申します。案内人としてお迎にあがりました。どうぞお乗りください」
耳に大量に派手なピアスなど付けている身なりとは裏腹に、紳士的な挨拶に安心しながら真田は車内に乗り込む。
「それじゃあ、よろしく頼むよ」
「はい。神に誓いあなたを無事に送り届けましょう」
ヒューズのにこやかな笑顔とかけ声と共に、車はゆったりと走り出した。
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