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後方から追っていたパトカーは、バリケードの残骸に激突する寸前で次々と急ブレーキを踏んでいく。
その内に暴走タクシーはドリフトで派手に曲がり、交差点の向こうへ走り去った。
追跡がない事を確認したヒューズはこれまでにないほどの大爆笑をしながら、またも爆走中にも関わらずに後ろを振り返った。
「終わりましたよ。後10分程で御到着いたしますので、外の景色でもごゆっくり堪能してください」
そんな真田は高速で消えゆく外の景色を見ながら、頭の中で状況整理に勤しむ事にした。
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