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太陽は毎日休みもせずによく働くよなどたわいもない考えをしながら空を眺めていると、ふと背後に人の気配がするのに気が付く。
迎えが来たと思い振り返ったがそこには誰もいなく、ただ大きな両開きの玄関の扉が何も変わらずにあるだけだった。
気のせいかと思いながら視線を前に戻すと、どこからともなく残り数cmで顔が当たる距離に女性が立っているではないか。
「うおぉぉぉ!!?」
驚きのあまり後退りする真田とは裏腹に、女性の方は微動だにせずに綺麗な直立姿勢を維持したまま真田を見続けている。
「お迎かいに上がりました私はルーミアと申します。以後お見知りおきを」
呼吸を整える間もあたえずに、彼女は自己紹介をしながらとても綺麗な姿勢で一礼をした。
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